金子みすゞの詩海外へ

    
      

「ARE YOU AN ECHO?」

      
        
          
                
  • 対談中のデーヴィッド氏

    対談中のデーヴィッド氏

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 1月27日、本学大宮学舎本館にて、金子みすゞの詩を英訳し絵本にした「ARE YOU AN ECHO?」の出版を記念したトークイベントが開催された。

      

 金子みすゞは大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した童謡詩人である。彼女は26歳で死去するまでに約500編もの詩をつづったとされており、代表作に「私と小鳥と鈴と」や本の題名となった「ARE YOU AN ECHO?」の原題である「こだまでしょうか」などがある。このイベントは編集コンサルタント、作家であり「ARE YOU AN ECHO?」の著者であるデーヴィッド・ジェイコブソン氏が金子みすゞ記念館館長の矢崎節夫氏の質問に応答する形で進められた。

      

 対談はデーヴィッド氏と金子みすゞの詩との出会い、またそのときの印象についての話題から始まり、続いて詩に関する話に移った。デーヴィッド氏は「彼女の詩は、子どものような新鮮な目線で物事を見ることができる詩である」と話す。一方で、詩を英訳し出版することに責任や葛藤もあったことも明かされた。また、英訳された詩が海外の人たちに読まれることに関して、「日本に興味のある人だけでなく教師や図書館の人にも読んでもらいたい。共感できる部分があると思う」と語る。

      

 絵本を作るに当たっての制作秘話についても触れられた。イラストを担当した画家の羽尻利門氏との出会いや、イラスト制作における羽尻氏とデーヴィッド氏とのやりとりなどが語られ、羽尻氏は「デーヴィッド氏は決して妥協しなかった。また、彼の西洋的な視点からのアドバイスは新鮮で勉強になった」と制作時を振り返った。最後に矢崎氏は「さまざまな人々が手を尽くし完成させたこの絵本は新しい出発点であり、新しい金子みすゞを体験できるものではないか」と語り、イベントを締めくくった。

      

   

           
    

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