本学深草学舎顕真館にて国際シンポジウム「核の時代における宗教対話と平和―仏教者とキリスト教者の役割と責任」が6月21日、開催された。
これは本学の、人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センターUNIT1「宗教と科学」特別展示ヒロシマ原爆展に合わせて行われたものである。 このシンポジウムには、バークレーGTU教授のロバート・J・ラッセル氏、武蔵野大学教授のケネス田中氏、ボストン大学教授のマルコム・D・エッケル氏、京都女子大学教授の横田俊二氏がパネリストとして招かれた。 また、通訳にはオレゴン大学教授のマーク海野氏が、そしてコーディネーターを本学教授でORCセンター長の武田龍精氏が担当し、シンポジウムが始められた。 最初に原爆による被害の映像資料がスクリーンに映し出された。これはB29が原爆を投下した直後のキノコ雲のカラー映像や、被爆直後の広島、長崎両市街地の様子を記録したもので、亡くなった人間や動物の遺体、廃虚と化した街の惨状が核兵器の恐ろしさを物語るものであった。そこからコーディネーターから提起された、「死にかかわるパラダイムの転換、核兵器によって生み出された新たなる死」について各パネリストの宗教、宗派によった意見が述べられた。 その後のディスカッションでは、核兵器による戦争と死について既存の価値観、枠組みではとらえられないことを述べて、それらに対抗、問題提起しうるのは宗教間を越えた対話による自己反省的立場からの理解と互いの尊重であるなどさまざまな意見が飛び交い、客席からも意見、質問がなされ白熱した討論の場となった。 これら各宗派の立場からの意見を受け、コーディネーターの武田氏は、成り行き任せの多元主義からの脱却、そしてそれぞれの立場からの責任ある宗教間対話が必要で、それなしには平和の実現は難しい、とまとめた。
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