留学生別科とは日本国内の大学・大学院への入学を目指す外国人に、日本語や日本文化に対する理解を深めるために作られたシステムである。このシンポジウムでは、大学における留学生別科の現状と問題点について議論された。 基調講演には、財団法人言語文化研究所研究員である長谷川恒雄氏が招かれた。長谷川氏は「留学生別科の過去、現在、そして未来」と題し、留学生別科の歴史、問題などについて語った。 特に、問題として「進学型である別科に、実際は交換留学生を在籍させ、一緒に教育している」「大学院進学者の日本語教育予備機関等の試作に取り上げられない問題がある」と指摘し、これらの解決策として「次第の留学生別科を次の段階に生かし、高度な知的国際交流の場とすべきだ」と語った。 続いてパネリストとして、南山大学教授の坂本正氏と亜細亜大学助教授の三門準氏が、交換交流型留学生別科と予備教育型留学生別科の仕組み、現状そしてこれからの課題について語った。 その後、留学生別科とは対立する日本語学校側の意見として、財団法人日本語教育振興協会理事長である佐藤次郎氏が意見を述べた。佐藤氏は留学生をめぐる入国審査の厳格化や犯罪・不法残留等の問題について語った。 また、質疑応答で一般傍聴者の中には「別科を廃止して民間の日本語学校に委託すべきだ」などというような周囲を驚かせる意見も出された。 最後に司会進行役を務めた本学経済学部教授である田尻英三氏が「今回のシンポジウムでは大変意義のあるものになった。留学生別科についてはさまざまな問題が山積みなのでより早い問題解決が必要になってくる」と締めくくった。
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