現在、社会的に大きな問題となっているアスベストが、本学の施設・設備などに使用されていることが明らかになった。場所は本学深草学舎2号館4階大教室天井裏や学友会館3階大ホール天井裏などだ。さらに、アスベストを含む材料が使用されている可能性のある施設・設備などもあり、調査を進めている。本学財務部(管理)によると、通常の使用で飛散による拡散の可能性はないと見ており、人体への影響は考えにくいとしている。
本学の施設・設備のアスベストの使用状況は、深草学舎2号館4階大教室天井裏(吹き付けによる耐火被覆として使用。ただし、天井裏を天井で覆っている)、学友会館大ホール天井裏(吹き付けによる耐火被覆・断熱材として使用)、大宮学舎東こう各教室の床材(Pタイルの材料に混入)、瀬田学舎1号館2階の実験室に設置している実験台の天板(アスベストを5%混入した材料が使用)などがある。 ただ、上記の使用状況以外にも、アスベストを含む材料を使用、または使用されている可能性のある施設・設備などの候補が上っている。アスベスト使用状況の調査は、現在、途中の段階のため、その数は増えると本学財務部(管理)は見ている。 アスベストが招く人体への影響には、主に中皮腫という「がん」が挙げられる。これは肺や腹部の内臓を覆う腹膜などにできる悪性の腫瘍(しゅよう)のことで、若い時期にアスベストを吸い込むと発病しやすいという。発病するまでに20〜50年の潜伏期間があることでも知られている。 ただ、アスベストを吸い込んだ量と発病との間には相関関係が認められているものの、どれくらい以上の量のアスベストを吸えば、中皮腫などになるかということは明らかではない。 本学で一番被害が大きいとされている学友会館大ホールは、天井部分が吹き抜けとなっており、アスベストの飛散による拡散で人体に影響を与える可能性があると考えられていた。だが、専門家による空気中に含まれるアスベスト濃度の分析調査結果によると、薄いものと分かり、飛散の有無も通常の使用では少量で、人体への影響は考えにくいとした。 大学側は、9月26日から使用中止の措置を取っている大ホールの工事日程を、10月20日から12月19日までと決めた。工事内容は、天井裏にあるアスベストを薬剤などで固める「封じ込め」と天井を覆う「囲い込み」になる。この工事に伴い、同ホールの上の階にある401会議室の貸し出しを休止する。 本学ではアスベスト安全対策室を設置しており、調査結果次第により安全確保のための施設改修など、必要な措置を取るとしている。
|
||||||||||