十二月展は、文学部開設科目である博物館実習の活動成果として毎年開催されている。実習生によると「本学の博物館実習は他大学に比べて活動内容が『学生主体』であることが特徴だ」という。 四章におよぶ展示には貴重な品が数多く見られ、香りの歴史と文化を感じさせる内容であった。 第一章の香りの伝来では、日本に伝わる以前の大陸・アジアの香や、香文化が日本に伝わる過程にまつわる、香木や香炉などが取り上げられた。とりわけ、重要美術品である青銅鳳鈕蓋薫炉(せいどうほうちゅうがいくんろ)が注目される。 第二章は、文物の展示を中心として、仏教と香とのかかわり、さらに本願寺と香文化について考えていた。 第三章では、香道の成立と貴族・武家との香の関係、そして庶民への香文化の広まりについて展示。京都と香り文化を感じさせる貴重な展示品が多くあった。 第四章、現代のにおい文化では、現在の生活と香りがどのようにかかわっているかを扱う。香水や消臭剤等が展示された。 また、会場にはしおり制作やにおいを当てるクイズなど、香りにまつわる体験コーナーが設けられ、楽しそうに参加する来場者の姿が見られた。 博物館実習代表幹事である亀井伸明氏は「皆の結束あってこその展示だ。香りは形に残らないものなので扱うのが難しかった。香りと歴史。そして、その意味を感じてほしい」と語った。 会場には多くの人々が訪れ、珍しい展示に見入っていた。
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