第一部では、大連図書館館長の張本義(チャンベンシィ)氏が講師として招かれた。張氏は大連市図書館学会理事長も務めており、善本や貴重資料の保存、映印出版事業に貢献するとともに論著・編著の資料を数多く出版している。講演では、「大連図書館とその蔵書」をテーマに、本学文学部教授の木戸知生氏が通訳をする形式で行われた。 張氏は、大連図書館の概要と、大変貴重な書物や資料が数多くあることを語った。大連図書館は旧満鉄図書館の蔵書45万冊を受け継ぎ1951年に設立された。また、蔵書の中には、西本願寺第22世宗主大谷光瑞師が寄贈した書籍が「大谷文庫」として保管されているものもある。大連図書館では、古籍文献の保護を重視しており、古籍文献のデジタル化作業を進めている。 続いて第二部では、本学理工学部岡田至弘教授により、講演「龍谷大学デジタルアーカイブの発展―コンテンツ管理からコンテンツアクセスへ―」が行われた。 岡田氏は最初に、本学学術情報センター所蔵の大谷探検隊文化資料のデジタルアーカイブ化など、現在本学が国際敦煌学研究プロジェクトの日本センターとして活動している状況について語った。次に、今回大宮図書館玄関前に設置されたベゼクリク石窟寺院壁画作成に至るまでの経緯、特にさまざまな文献を使うことから学術情報センターをいかに活用するかということがキーポイントになったことを話した。 そして最後に、コンテンツの管理だけではなく、自由な検索ができるようになると、新しいコンテンツができるということを黒澤明監督のアーカイブを例に説明した。 会場には教授や図書館の館長など多くの参加者が集まり、熱心に話を聞いていた。
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