杉本氏は奈良県川上村で山林に囲まれて育ち、60年以上もの間、林業を営んできた。 ――林業の魅力とは。 「森は生き物。森の手入れをすることに林業の魅力を感じます。川上村のスギが多く育っている山に一人でいるときが特に癒され、森と一緒に生きているような感じがします」 ――林業の現状は。 「仕事が減ってきています。それに伴い林業労働者も減っています」 ――里山とは。 「集落の近くにあって、下草、まき、木の葉を集めて農業に使ったり、遊び道具に使ったりできる所。集落の人々と密接な関係にあるのが特徴だと思います」 ――龍谷の森について。 「龍谷の森は、全体的に丘のような丘陵地帯で歩きやすいです。また、コンクリート造りや階段がないのも魅力の一つだと思います。新しく特殊な広葉樹を植えてみても良いかもしれません。今は一番、緑の美しい時期なので気持ちよく歩かせてもらいました」 ――日本の山林の現状は。 「山の色は青くてきれいですが、状態としては決して良いものとは言えません」 ――どのような状態か。 「現在うっぺいの状態にある山林が日本には数多くあります。うっぺいとは、山が茂って日の光が差し込まない状態のことを言います。その状態だと下草が生えず、台風の際、土砂崩れが起こりやすくなってしまいます。ですから適度に人工林を伐採し、大地に日の光を入れ、下草を生えさせなければなりません」 ――改善策は。 「山林の改善には多額の費用を掛けなければならないと思います。そうしなければ山は減って、いずれ木材資源が不足してくるでしょう」 ――学友に一言。 「できるだけ多くの若者に森の大切さを理解して、森に目を向けてほしいです。良い知恵を出して、国民総意で日本の森を守ってほしい」
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