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[ インタビュー ] 杉の木の種取り名人、杉本充氏インタビュー <2007年5月>

▲山林について語る杉本氏


 5月3日に本学瀬田学舎でシンポジウム「森と共に生きる。」―吉野林業の名人から学ぶ―が行われた。特別講演会に招かれた杉本充氏に龍谷の森と林業の現状について話を聞いた。

 杉本氏は奈良県川上村で山林に囲まれて育ち、60年以上もの間、林業を営んできた。

 ――林業の魅力とは。

 「森は生き物。森の手入れをすることに林業の魅力を感じます。川上村のスギが多く育っている山に一人でいるときが特に癒され、森と一緒に生きているような感じがします」

 ――林業の現状は。

 「仕事が減ってきています。それに伴い林業労働者も減っています」

 ――里山とは。

 「集落の近くにあって、下草、まき、木の葉を集めて農業に使ったり、遊び道具に使ったりできる所。集落の人々と密接な関係にあるのが特徴だと思います」

 ――龍谷の森について。

 「龍谷の森は、全体的に丘のような丘陵地帯で歩きやすいです。また、コンクリート造りや階段がないのも魅力の一つだと思います。新しく特殊な広葉樹を植えてみても良いかもしれません。今は一番、緑の美しい時期なので気持ちよく歩かせてもらいました」

 ――日本の山林の現状は。

 「山の色は青くてきれいですが、状態としては決して良いものとは言えません」

 ――どのような状態か。

 「現在うっぺいの状態にある山林が日本には数多くあります。うっぺいとは、山が茂って日の光が差し込まない状態のことを言います。その状態だと下草が生えず、台風の際、土砂崩れが起こりやすくなってしまいます。ですから適度に人工林を伐採し、大地に日の光を入れ、下草を生えさせなければなりません」

 ――改善策は。

 「山林の改善には多額の費用を掛けなければならないと思います。そうしなければ山は減って、いずれ木材資源が不足してくるでしょう」

 ――学友に一言。

 「できるだけ多くの若者に森の大切さを理解して、森に目を向けてほしいです。良い知恵を出して、国民総意で日本の森を守ってほしい」    

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(谷口舞)


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