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[ インタビュー ] 社学部長インタビュー 地域に根ざした学部を <2007年10月>

▲社会学部長長上深雪教授

 今年度から社会学部長に就任した長上深雪(おさかみみゆき)教授。本学初の女性学部長でもある。長上教授に現代社会における社会学部のあり方と「大津エンパワねっとプログラム」について話を聞いた。

――社会情勢が目まぐるしく変化する現代社会において社会学部はどうあるべきか。

 「社会問題に対し鋭く問題提起をしていく学部でありたい。特に地域との密着を大切にし、地域に根ざした学部でありたいと思っている。その中でも今年で開設4年目を迎えるコミュニティマネジメント学科はフィールド実習などで現場に出る機会が多く、他学科にも良い刺激を与えている」

 ――コミュニティマネジメント学科を開設した理由は。

 「社会参画力があり、広く社会のリーダーとなっていける学生を育てたいと思い同学科を開設するに至った。同学科は1年次から実習などで社会に出て学ぶ機会が多く、当初の目的通り、社会参画力のある優秀な学生が育っていると思う」

 ――社会学部には福祉系の学科もあるが、少子高齢化に伴い福祉のあり方は変化していると思うか。

 「近年、少子高齢化に伴い福祉を専門職にする者の重要性が叫ばれてきた。資格も整備されてきている。その意味では福祉の重要性が増してきているといえるが、一方で労働条件の厳しさなどから福祉系の大学を卒業しても福祉の専門職として就職できないという状況がある。少子高齢化が加速する現代社会において福祉を職とする人がしっかりと働ける環境を作っていかなければならない」

 ――大津エンパワねっとプログラムについてどう考えているか。

 「社会学部のスローガンでもある『現場主義』を一つのプログラムにしたのが大津エンパワねっと構想。社会学部は創設以来、大津市を中心とした地元住民と密接な関係を築き上げてきた。大津市民の支援があってこそこのプログラムは成立すると思っている」

 ――同プログラムを通じて学友には何を学んでほしいか。

 「受講する学生には地域住民との協力し、町づくりに取り組んでいく中で、社会参画力を身に付けてほしい。現代社会で乏しくなっているといわれる『社会の横のつながり』を実感することができると思う。私たちの生活は人と人のつながりがあってこそ成り立っているということを実体験してもらいたい」

 ――今後、どれくらい同プログラムを続けていく予定か。

 「社会学部にとっては非常に大事なプログラムだと思っている。今後、社会の変化によって少し形を変える部分があるかもしれないが、このようなプログラムは社会学部にあり続けるべきだと考えている」

 ――最後に社会学部で勉強する学友に向けてメッセージを。

 「自分の頭で考え、判断する力を4年間で身に付けてほしい。社会学部での4年間が今後の人生で自分が社会とどのように関わっていくのかを考える土台作りになってくれれば良い。社会問題と自分との関わりを常に見つめることができ、鋭い感性と豊かな知性を持った『大学人』になって卒業してくれることを切に願っている」
記事=平賀 章浩
撮影=上林あゆみ


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