8日は映画監督羽田澄子氏が招かれ、同氏が製作したドキュメンタリー映画「終わりよければすべてよし」の上映および講演会が行われた。映画では在宅医療に取り組む医師や家族の様子、終末期医療の進歩などが挙げられていた。 上映後の講演会にて、羽田氏は終末期医療を題材にした映画を製作した経緯を語った。羽田氏は妹の入院、死をきっかけに現在の医療体制に抵抗感を覚えた。そして終末期の無理な延命治療を行わず、苦痛を和らげることに力を注ぐターミナルケアに関心を持ち、映画製作のきっかけとなる取材を始めた。その取材中に羽田氏は、ある医師の「人はいつか死ぬ。だからこそ死を考慮した医療が必要」という言葉に感銘を受けたと話す。 羽田氏は「人は瞬間を生きている。死の一瞬が苦しければつらいが、安らかに迎えられれば過去の苦しみもすべて忘れられる」とターミナルケアの重要性について語った。 9日はシンポジウム「生きる意味」を中心に進められた。ゲストとして薬害エイズ訴訟原告で参議院議員の川田龍平氏と、文化人類学者の上田紀行氏が招かれた。進行役として、本学社会学部客員教授高橋卓志氏も参加した。 シンポジウムは、ゲストの二人が高橋氏の用意したさまざまな対義語の中から一つを選んで、語っていくという形式で進行されていった。 その中で上田氏は、肯定と否定という対義語を用いて「多くの人は自分を否定して生きているのが現状で、自分の代わりはいくらでもいると思っている。自分を肯定し、かけがえのない存在であると思わなくてはならない」と、参加者に訴えた。 イベントはほかにもトークショーや交流会、六つに分かれた分科会とミニコンサートなども催された。
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