衣笠氏は現役時代、広島東洋カープで活躍。頑丈な体と不屈の精神力から「鉄人」と呼ばれた。講演会は「明日を信じて」と題し、衣笠氏は自らの野球人生を語った。 通算2215試合連続出場記録を持つ衣笠氏も入団当初は失敗の連続だった。衣笠氏は「周りは上手い人ばかり、『練習すれば試合に出られる』ということが信じられなくなった」と当時の心境について語った。 そんな中、衣笠氏はなぜグラウンドに向かうのかと、自分自身に問い掛けた。衣笠氏は「ボールを遠くへ打つことが好きだった。だから、年間で20本ホームランを打つことができる選手になろう」と決意した。 衣笠氏は、自身で決めた目標に向かって練習に励んだ。これができれば一軍に上がれるという希望を持っていたという。肉体的、精神的にも追い込まれたが、自分を信じて突き進んだ。 そしてついに一軍での初打席を迎えた。結果は三振だったが、衣笠氏は「力いっぱい振った感触が手のひらに残った。その瞬間、今までの練習が間違っていなかったことを確信できた」と、努力して続けていくことの大切さを語った。 最後に、衣笠氏は「強いチームは目標のためにあきらめない。野球は何があっても終了の時点で勝てば良い。だから、そのために今できることを精一杯するべきだ」と語り、講演会は終了した。 ※衣笠祥雄(きぬがさ さちお) 47年京都府京都市生まれ。84年にMVP、打点王など数々のタイトルを獲得。87年には連続出場2215試合を達成し、当時の世界記録を塗り変えた。同年、その功績がたたえられ、国民栄誉賞を受賞する。 【関連記事】
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