藤原氏はまず、自身の体験や日本の教育について触れた。藤原氏は、現在の日本の教育に関して、「要素ばかりの知識教育だけでなく、要素と要素をつなぐ関係性を教える必要がある」と語った。 続いて、藤原氏が自ら開発し、和田中学校で実施した「よのなか科」の授業映像の上映や模擬授業が行われた。よのなか科とは、身近な物を教材に、グループワークを通し子どもたちが自ら考えることで、実際の社会で役立つ能力を育むことを目的とした授業だ。藤原氏は、社会教育の効果は地域住民などの大人とのかかわり方、その大人の量や質、多様性によって変わると言及した。 また、正解を導く力を情報処理力、知識や経験を組み合わせて自分と自分にかかわる人を納得させることができる「納得解」を導く力を情報編集力とした。藤原氏は「編集力こそ、自分自身の人生観や世界観を描く上で大切になる」と話した。 最後に「学力と人間性は関係なく思われがちだ。しかし、情報編集力を高める勉強を行うことで、人の気持ちが分かるようになり、人間性が豊かになる」と語り、基調講演は終了した。 講演後、安井氏などを加えた4人のパネリストによる、パネルディスカッションが行われた。ディスカッションでは、日本の基礎学力の現状や教育界の在り方についてさまざまな視点から意見が交わされた。
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