>>龍谷大学新聞社トップ>>過去の記事>>学内ニュース>>2008年6月
[ シンポジウム ] 平安付属記念シンポジウム 基礎学力の重要性語る <2008年6月>

▲情報編集力について語る藤原氏
 =6月7日、本学深草学舎3号館301教室


 6月7日、本学深草学舎3号館301教室にて、龍谷大学付属平安中学校・高等学校付属記念シンポジウム「子どもの基礎学力と人間教育」が開催された。同シンポジウムは、今年4月に平安中学校・高等学校が本学に付属化したことを記念し開かれたものである。シンポジウムではまず、講師に前東京都杉並区立和田中学校校長の藤原和博氏が招かれ、「基礎学力と社会」をテーマに基調講演が行われた。続くパネルディスカッションでは、平安中学校・高等学校校長の安井大悟氏なども参加し、基礎学力や連携教育についての意見が交わされた。

 藤原氏はまず、自身の体験や日本の教育について触れた。藤原氏は、現在の日本の教育に関して、「要素ばかりの知識教育だけでなく、要素と要素をつなぐ関係性を教える必要がある」と語った。

 続いて、藤原氏が自ら開発し、和田中学校で実施した「よのなか科」の授業映像の上映や模擬授業が行われた。よのなか科とは、身近な物を教材に、グループワークを通し子どもたちが自ら考えることで、実際の社会で役立つ能力を育むことを目的とした授業だ。藤原氏は、社会教育の効果は地域住民などの大人とのかかわり方、その大人の量や質、多様性によって変わると言及した。

 また、正解を導く力を情報処理力、知識や経験を組み合わせて自分と自分にかかわる人を納得させることができる「納得解」を導く力を情報編集力とした。藤原氏は「編集力こそ、自分自身の人生観や世界観を描く上で大切になる」と話した。

 最後に「学力と人間性は関係なく思われがちだ。しかし、情報編集力を高める勉強を行うことで、人の気持ちが分かるようになり、人間性が豊かになる」と語り、基調講演は終了した。

 講演後、安井氏などを加えた4人のパネリストによる、パネルディスカッションが行われた。ディスカッションでは、日本の基礎学力の現状や教育界の在り方についてさまざまな視点から意見が交わされた。
記事=谷口真理
撮影=入海美紀


龍谷大学新聞社
掲載内容の無断転載を禁止します。
Copyright 2004 Ryukoku Univ. Press All rights reserved.