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▲空間的整備の重要性を語る渡部氏
=5月24日、本学深草学舎21号館101教室
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5月24日、本学深草学舎21号館101教室において、本学大学院NPO・地方行政研究コース特別公開シンポジウム「地域を支える図書館づくり」が開催された。同シンポジウムは、滋賀県愛荘町教育長である渡部幹雄氏を講師として招き、地域を支える図書館の可能性について講演が行われた。
渡部氏は、大分県や長崎県の図書館開設に携わり、滋賀県愛荘町立愛知川(えちがわ)図書館の館長を務めていた。同図書館は、これからの図書館の在り方を示唆する先駆的な活動を行っているとして「Library
of the year 2007」の大賞を受賞した。
渡部氏は地域との関係を重視する図書館、「地域志向型図書館」の理念と基本的な条件整備5点について語った。中でも、図書館を中学校区域内に設ける立地条件や収納スペースに余裕を持たせ、なじみのない人でも来館しやすくするための空間的な整備を必要とした。
次に、愛知川図書館の様子を紹介した。同図書館では、喫茶店を思わせるようにいすを並べ、館内外に約300人が座れるようになっており、畳の間も設けている。また、多数の本棚によって閉鎖的に感じる館内の天井を高くし、空間を開放的にしている。なお、講演会やコンサートなどさまざまな企画も開催。これらは来館者に出会いや、それぞれに合った居場所などを提供するためだ。
最後に渡部氏は、「図書館の業務や活動だけを行っていては、無人の機械的な図書館となってしまうことを、危惧(きぐ)している。人がどこにいて、どのような空間を作り出すのか。それぞれの個性を持つ人たちがその個性を託し、オーケストラのように音を加えたハーモニーを図書館でも行っていきたい」と語り、同シンポジウムは終了した。