皆さんはこれまで、「これはどう数えるのだろう」「なぜこう数えるのだろう」といった疑問を抱いた経験があるのではないか。そこで今回、私が皆さんに代わってそういった疑問を解決していくとともに、日本語の豊かな数の数え方の文化に触れていこうと思う。
まず、二つの物がペアになって初めて使うことができる助数詞を紹介し、解決していく。手袋は双(そう)で、左右2枚で1双と数える。箸(はし)は膳(ぜん)で、箸2本で1膳と数え、割り箸も膳で数えるが、未使用の物は本(ほん)でも数える。他に、靴下2枚で1足(そく)、イヤリング左右2個で1組(くみ)などの数え方がある。 次は、京都・滋賀にまつわる物に迫る。山は、高い山を数える場合は座(ざ)、景勝地や登山地として有名な山は、山(さん)、岳(がく)峰(ほう)などで数える。湖は原則として一つ、二つで数えるが、湖(こ)や、水が広がる様子を表す、泓(おう)を用いることもある。 神社は社(しゃ)や宇(う)で、寺は軒(けん)で数える。さらに、複数の名のある寺をまとめて数える場合には寺(じ)を、廟(びょう)や寺院を数える場合には宇(う)を、深い山に僧が開いた寺は山(さん)を用いて数える。他に、鳥居は基(き)、橋は橋(きょう)、ちょうちんは張り(はり)で数える。 最後に当新聞社員から、なぜ「パンツ1丁」と言うのかという質問を受けたので、それに答えたいと思う。そもそも助数詞「丁」は、景気付けのために数詞に添えられることがあるのだ。また、最も盛んな様子を表す意味もあり、大衆的な飲食店で、店の雰囲気を活気付けるために、注文を数える際に用いられるようになったようだ。例えば「へい、ラーメン1丁」のような使い方が有名だ。 そして、「丁」の意味付けは「1丁、挑戦してみるか」といったような、話し手の意志に基づいて思い切って起こす行動を景気付けて言ったり、「ふんどし1丁」「パンツ1丁」のように、唯一身に付けているものを強調して、威勢の良さを表現したりするのにも使われるのだ。ただし、ラーメンは杯(はい)、ふんどし・パンツは枚(まい)で数える。
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