介助犬は生まれて1歳くらいまでは、パピーウォーカーと呼ばれる人に育てられる。その後、訓練センターに移動し、ここで介助犬に必要な基礎動作を勉強する。例えば「ホールド」という言葉は物を持つ、持ってくるといった意味がある。「新聞ホールド」といえば新聞を持ってきてという意味だ。 次にユーザーが望む動作を教わる。ハーブの場合は簑さんが車イスを利用しているため、低い段差を上がる際に車イスを引っ張る動作などを教わった。 こうした動作を覚えた後、ユーザーとの合同訓練を開始する。このとき、ユーザーがしっかりと命令でき、介助犬がその命令を聞くか確認する。簑さんは「最初は飼い主が急に変わったから、私の命令を聞いてくれなかった」とハーブと初めて訓練した時の様子を語ってくれた。40日間の合同訓練を経て、町に出て実施する試験を受け、合格すれば見事介助犬になれる。 簑さんはハーブとの出会いがさまざまなことを変えたと言う。ハーブと一緒に外出するようになってから、たくさんの人から声をかけられるようになった。また、ハーブにできないことがあって困っていたとき手伝ってくれる人が増えたそうだ。 そんなハーブは簑さんと一緒にいる時間を楽しんでいるようだった。「本当のボランティアはする人もされる人も共有する時間を楽しめないといけない。ハーブはそのことを知っている」と簑さんは話す。 「どんなに辛いときでも、ハーブを見るとほっとする」。簑さんにとってハーブは心の支えにもなっている。人と犬でも、心は通い合うことができる。二人の姿を見てそう感じた。 取材協力=京都ケアドッグステーション
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