犬や猫の方が人気もあり売れるような気がするが、なぜ豚なのだろう?豚の貯金箱の由来にはいくつかの説がある。いずれも起源はイギリスにあるらしい。 昔ヨーロッパでは、Pygg(ピッグ)と呼ばれるオレンジ色の粘土で陶器を作っていた。19世紀のある日、イギリスの陶器職人に「Pyggの貯金箱を作ってほしい」と頼んだところ、Pig(ピッグ=豚)と勘違いして豚の貯金箱を作ってしまったそうだ。 また、Pyggの陶器は塩の貯蔵用にも使われていた。Piggでできた容器なので「Pig」と呼ばれるようになり、塩ではなくお金を貯めておく人も現われ、「Piggy Bank」という愛称で呼ばれるようになったとも言われている。 日本で豚の貯金箱が作られるようになったのは江戸時代のこと。貨幣制度が発達し、庶民に貨幣が流通するようになると、縁起物として、また遊び心も加わり様々な形の貯金箱が作られるようになった。特に、豚やねずみのなどの多産系の動物は福を招く、お金が貯まるなど幸運の象徴とされ、貯金箱のデザインに取り入れられるようになったと言う。 ところで、この貯金箱には一体いくら入るのだろう。30年以上前から豚の貯金箱をはじめ、陶器の置物を製造している加藤工芸株式会社に話を聞いた。会社の人が言うには、豚の貯金箱のサイズは全部で6種類。値段は380円から8千円と幅広い。高さ10センチ、頭からお尻までの長さ14センチの標準サイズの貯金箱では、500円玉なら20万円、100円玉なら6万円、50円玉なら3万7千円、10円玉なら6千円ほど貯まるそうだ。 お金も幸せも貯まる豚の貯金箱。これからは財布の小銭を貯金箱に入れるのも楽しくなるかもしれない。
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